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確かに、これは一見、理に叶った対応に聞こえる。しかし、敢えて、ここに声を荒げて言う。 東北の冬の厳しい寒さを解せず、「今日の寒さに凍える人を思わない」このおろかに号泣するしかないと…。。 心ある人たちよ。いま。今夜。東北の冬の寒さに凍える人たちのために、足元の瓦礫の中から瓦を集めてストーブを作ってくれ。ゴミでしかないだろう廃材を集めて焚いてくれ。。 一人でも多くの人にこのキツネ色の焔の暖かさを届けてくれ。。お願いだ。。。。 集会場などに避難する人たちに…。一人でも多くの被災者の方々に暖かいスープを届けるために「瓦のストーブ」を二重連にしてみた。つまり二口のコンロのある瓦のロケットストーブを…。 だが、その基本となる「瓦のストーブ」の作り方は、ここに詳しく書いた。また、ここには、静岡在住のtanimuraさんとおっしゃるデザイナーの方がそれをさらに解りやすいイラストにして、防災情報をweb上に公開しているサイトにUPしてくれている。 だけに、再びここに書いて、観てくださる方を混乱させるようなおろかは避けたい。また、出来ればこの二重連を出来るだけ瓦を少なくシンプルにしたいと考えたのだが、瓦にはじめて触れたり、こういう作業に慣れない人もあるだろうことを考え、原則的に「積むだけ」で作りだせる状況を大事にした。 つまり、基本構造を背合わせに二つにしたと考えてもらえば良い。 と言うことで、作り方はさて置くとして…。じつは、基本のそれを公開してから数人の方に、このストーブの使い方の説明があった方が良いのではとのアドバイスをいただいた。 確かに、被災された方が野外活動などで焚き火の火付けに長けていたり、また、かつての日本人の暮らしに当たり前にあった「かまど」などの扱いに慣れた人ばかりではないのだろう。そこで、どれほどの説明になるか、すこし疑問もあるがそうしたことに焦点を当てて見ようと思う。 下の写真は、これを作ってから今日までに五回ほど、時間にすればおよそ十時間ほどをガンガン焚いてテストした後の「灰の掻き出し」をしている状況だ。つまり、焚口の上の瓦を下ろして、燃焼室内部に溜まった灰を…。 つまり、スコップの上はその灰なのだ。だが、これに、いわゆる「消し炭」などの固形物がまったくないことが解るだろうか。ロケットストーブの燃焼が上手くいけば、じつに十時間ほどガンガン焚いても炉の中に残る灰はこの程度なのだ。 ちなみに燃焼実験では、壁から抜いた薪をさらに三センチぐらいに細く割って使った。だが焚口の横幅などをすこし広くすることで、もうすこし太い薪なども使えるはずだ。 そして、次は、その燃焼のための焚き付けの燃料だ。つまり、いかにロケットストーブでも、いきなり太い薪に火をつけられない。最初は小さな種火を熾して、これを育てるようにゆっくり燃やしていく。 だけに、言うまでもなく最初の燃料には着火性の高いものが良い。そこで、ここでは写真左が壊れた「日除け」から抜いた「葦」と、そのとなりは、たぶん知らない者などいないだろうが松ぼっくりを用意した。 しかし、だからと言って焚口に燃料が多すぎたり長時間の燃焼で吸気口が詰まったりすると燃焼効率は一気に落ちる。この辺のタイミングを見ながら丁寧な燃焼を心がけることが肝要だ。 次に、この「瓦のストーブ」の安全性とその消化方法について疑問をもたれる方があるようなので書き添えておく。 まずは、火の粉が飛んだりして起こりうる「類焼」の危険についてだろうか。これは、ちょっと考えにくい。このストーブは、言うなれば瓦で作った「かまど」だと考えれば良いと思う。つまり瓦を積み上げてしまえば、その瓦の幅がそのまま窯の厚みになるわけだが、これはかまどに比べて数倍ある。またその燃焼も、ヒートライザーが温まれば限りなく完全燃焼に近い状況になるので、いわゆる「火の粉が飛ぶ」ことも類焼の危険度が高い焚き火などよりはるかに少ないはずだ。 また、つぎに調理などが済んだり、なにかトラブルがあって消火をしたいときなども簡単だ。つまり、ヒートライザーの開口の上に瓦を一枚載せれば吸気が出来なくなって火は消える。そして、それでも不安であれば、瓦を割ったものや煉瓦などで焚口をふさぐのも良い方法だ。 ともあれ、説明が必要だと思うことはこの程度のことだ。あとは各々が、自分が作ったストーブに合わせて考えてもらいたい。 季節は、三月も半ば。地域によっては春の花の便りが聞こえはじめるのだろう。しかし、被災地の東北はいまだ厳しい冬の最中だ。大勢の、おおぜいの心ある人々の尽力によって、一日でも早くこのストーブの情報が現地に届いて、多くの人々の寒さに凍える避難生活の支えになってくれることを望んで止まない。
by nature21-plus
| 2011-03-17 16:56
| ロケットストーブ
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