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悩む。新しい鉄のパン焼き窯「向こう谷スペシャル」の扉の構造がひらめかない。
基本的な構造を焚き火小屋のそれと同じように考えていた。だか、どうにもこれがイメージ的にしっくりこない。これまでの窯は、焚き火小屋という本来的に子どもたちの火の体験の施設の中心に、言うなれば蒸気機関車のように力強くメカニカルなデザインを意識した。 窯の上と下とにガンガン火を焚いてもびくともしない。見るからに力強いイメージが欲しかったのだ。 ディテールから言えば、鉄のパン焼き窯は単純な箱でしかない。だけに、その機能のレベルも使いかっての良さも、たぶん、そのすべてを扉が決める。 シンプルであること。確実に機能して丈夫であること。そして、なによりも美しいこと。 なぜならパンを焼くための窯なのだから…。皆が焼きあがったパンに、そして、焼いてくれた人に感謝こそを素直に思えるように…。 焚き火小屋のパン窯は、とりあえずそれなりに機能したようだ。 しかし、「向こう谷スペシャル」は、焚き火小屋のそれとはコンセプトがすこしちがうのだ。当然、向こうの谷の知人の家族の日々の暮らしとともにあってくれたらうれしいに決まっている。だが、それだけではなくて…。その先に、知人の家族と、その隣人達との関係の中心にこの窯が据えられ、大勢の人々が集まり、さながら祭りのようにわいわいがやがやパンを焼くシーンもイメージしたいのだ。 そして、だからこそ、強い主張は抑えたい。関わる人が「自分に使えるだろうか…」などと感じてしまうような「力強さ」など、ここにあってはいけないのだ。シンプルに、さりげなく…。 だが、やはり、ガンガンと焚かれる焔の中にびくともしない存在感は欲しい。そして、知人が好きだというデンマークの著名なデザイナー「フィン・ユール」の言うなれば「空間構成の美しさ」も意識してみたいのだ。 しかし、どうにもこれがひらめかない。 そして、こういうとき、大半の人が「すこし離れてみれば…」などと言う。だが、それは、どうなのだろう。これまでのおいらは、こういうときこそのめりこんだ。ときに寝食も忘れ、馬鹿と言われようと…。 と言うことで、今日もしつこくパンを焼いた。
by nature21-plus
| 2010-11-07 10:33
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