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知人の、そう仮にA氏と呼ぶことにする。彼は、じつに良い人物だ! 善人であり、なにごとにも真摯であり、若くしなやかな感性にあふれ…。ほかの大勢の仲間たちに比較することなど馬鹿げたことだし、するつもりがない。だが、彼は、隣人としてそばにいてくれるだけで嬉しくなる。そんな友人の一人である。
別段、そんな彼を褒めちぎって、意味なくおだてようなどとするつもりはない。だが、知人たちと彼について話して出てくる言葉を集めてみても、優しさや、穏やかさ、そして、とても頑張る正直な人などと、さながら「非のうちどころのない人」という評価が当たり前なのだ。 だが、しかし、その忙しすぎるA氏の姿が見えないとき、知人たちの多くが、「Aさん、どうしておらいだか…」と口にする。つまり、これは「彼を案じる」言葉だろう。だが、A氏は、けして知人に不安を与えるような脆弱な雰囲気があるわけではない。彼は、その身長も180センチぐらいはありそうな巨漢だ。しかし、だからと言って、いまどき耳にする、いわゆるメタボなどというすこし悲しい体型もしていない。ときに当人もそれを過信して「風邪を引いた!」などと笑うぐらいの偉丈夫である。だけに、知人たちの、さながら彼を案じるような口ぶりが「解せない!」と感じることがままにある。 ときに「母性本能を刺激する」と言う言葉を耳にする。ともすると彼は、そのパーソナリティー故に、知人たちの、とりわけ女性たちのそうした思いを刺激するのかも知れない。つまりは、すべて彼の繊細な優しさに由来するのだろうが…。 しかし、そのA氏の婦人。彼がこの婦人を語るときの口癖は「うちのかみさん」なのだが、この婦人がじつに素敵な人だ。 例えば、わたしなどが「Aさんの奥さんね!…」などと誰かに言ったとする。するとこれに、彼女を知る大半の人が、なんとも幸せそうに素敵な笑みを浮かべつつ「うん、うん!。」と嬉しそうによってくる。 ときに、それが何かの作業中などであったとしても、わざわざ、その手を止めて嬉しそうによってくるのだから恐れ入る。そして、たぶん、そうした知人たちの思いの中のこの「うちのかみさん…」は、必ずや満面の笑みに違いない。可愛い3人のお子さんを連れて、その子どもたちとともに満面の笑みに違いないのだ。 だけに、それに連鎖する知人たちは、本当に心地良さそうにこの婦人のことを話題にするのだ。 美しい人たち。「幸せであることの素晴らしさ」を言葉も持たず。関わるすべての人々に感じさせる。教えるでもなく。伝えるでもなく。 しかし、だからと言って、彼らが何かとくべつなことをするわけでない。 彼らは、数年前から、島根の山間部の小さな美しい集落に移り住んだ。そして、そこで、ときに豊かな自然環境と格闘するかのように暮らしている。また、その環境ならではの厳しさに家族揃って愉快な日々を楽しんでもいるようだ。 ちなみに、最近、彼らから耳にした言葉を順を追って並べてみれば… 「薪割り、済んだ! 7t…。足りるかな~!」 「雪降った! わぁ、雪かきしないと窓ガラスが割れる~」 「凍った! こけた~」 「竹、切ったどー!」 「車の窓が凍って、壊れた…!。」 「おお、雪の中に野菜発見!」 「ああ! フキノトウ、めっけ…」 などなど、楽しくてしょうがないと言う言葉がどこまでもどこまでも続くのだ。 そして、なにか困ったことがあれば、「お願いして良いですか~!」」と、まずは、A氏が現れる。そして、当然、その後にその素敵な「うちのかみさん…」と可愛い子どもたちがやってくる。「幸せってこんなだよ~」と言いたげに…。 わたしの、なんとも嬉しい隣人である。
by nature21-plus
| 2010-02-20 20:28
| 田舎に暮らす
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