最新の記事
カテゴリ
全体 焚き火小屋のこと しまね自然の学校 瀟洒なる森の中で Linux design 島根日日新聞 田舎に暮らす 百姓をする女たち 日々雑感&たわごと 野外体験産業研究会 心象をスケッチする 伝える 焚き火小屋に火を熾して nob-san Brötchen ロケットストーブ ノブヒェン窯 ノブフェン募金プロジェクト OLD LENS フォロー中のブログ
登攀工作員日記 フランス存在日記 山瀬山小屋2号奮闘記!と... 楽・遊・学・ビバ人生!! おとうさん! ごはんなに? 染めと織りのある生活を楽... 山の子 田園に豊かに暮らす わざわざのパン+ かるぺ・でぃえむ 向こうの谷に暮らしながら 光と影をおいかけて TSUNAMI募金2 赤... すなおに生きる 木陰のアムゼル2号庵 フランス Bons vi... FC2ブログなど
以前の記事
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
5年前の夏、それまで大きなトラブルもなく使っていたノートパソコンが、突然、起動しなくなった。マシンは、まったく問題なく立ち上がるのだが、Windows98SEがブートしなくなったのだ。
後に解してみれば、CDriveの不要なファイルのクリーニングをしたつもりが…。つまり、ブートファイルのどれかを、誤って削除してしまったらしい。 ともあれ、このことをきっかけにWindowsがどういうOSかを理解した。また、仕事上に大切な道具であったコンピューターについて、自らがまったく正しく理解をせずに、そうした初歩的なトラブルを引き起こすレベルにあったことにも気づくことができたようだ。 つまり、その後の悪戦苦闘のさきに、現在、文書などの作成レベルならLinuxが辛うじて使えるようになれたのだが…。今にして思えば、どうにもこれは、いたずらに不快なだけのそれだけではなくて、ともすると喜ぶべきトラブルでもあったのかも知れない。 言うまでもなく、20年前に選択したわたしの田舎暮らしに、日を追うごとにハイスペックに、そして高額になり続けるコンピューターなど使いつづける余裕はない。つまり、あの日のトラブルがなくとも、いずれかならず「Good-by Microsoft.com」を探さなければならない日が来たのだろう。 そんなことを考えてみれば、あの日は、ある意味「Happy Day」だったのだ!。 まずはじめに、「F1」キーを連打して、起動中のバイオスに入ることを知った。次に、Windowsには、そのインストール中に不思議なプロセスがあることに気付いた。つまり、これを利用にして"CDインストールができない状況にあった"Thinkpad240にWindowsを再度インストールすることが可能であることが解ったのだ。 当然、これで慣れ親しんだマシンを捨てずにすむことを解して、とりあえず「ほっ!」とした。だが同時に、メーカーや知人のシステムエンジニアが「絶対!無理…。」だと言っていたOSの再インストールが、わずかに数ヶ月を独学しただけの自分に可能だったことで、このOSが根本的に抱えている課題を理解した気もしたのだ。 使える「Linux」を探していた日々に「Good-by Microsoft.com」を見つけた!。 しかし、このサイトを偶然に見つけて…。しばらくのあいだ「Windowsなんて、おさらばさ!。」という過激なコピーの意味を、当時は、まったく理解することなど出きなかった。また、ここでワンクリックにインストールされる「debian」についても、それがどういうレベルのLinuxなのかなど知るよしもなかった。つまり、このサイトの「install」という赤いリンクの文字をクリックするに、やっと復旧したThinkpadを、こんどは自らの手で完全に破壊するかのような思いにしばし戸惑ったのだ。 しかし、マシンは壊れなかった。その後に、三年ほどの天国と地獄の日々を過ごすことにはなったのだが…。 一口にLinuxと言っても、じつに多種多様である。ディストリビューションの総数は、たぶん100を軽く越えるだろう。当然、わたしごときにその詳細は理解しようもない。しかし、日本語が使えて、さらに、Windowsの便利に慣らされてしまった日本人に好まれるものは、概して少ないようだ。だが、嬉しいことにDebianは、そうしたデストリビューションの中核にあって、もっともLinuxの理念に厳格で、かつ安定したものであった。つまり、わたしは、はじめにこれに出会うことができたことで、いたずらにその提供されるディスクトップ環境の操作を学ぶだけではなくて、「GNU Linux」の哲学とも言うべき考え方にまで触れることができたようだ。 しかし、このDebianのインストールがなんとかこなせるようになったころ、いわゆる「Ubuntu」や「Fedora」など、幾つか、他のデストリビューションを渡り歩いた。つまり、これらのメジャーなLinuxは、さながら「厳格な父」のような「Debian」に比べて、そのバージョンアップが早いのだ。とりわけ「Ubuntu」などは、そのメジャー・アップデートを毎年4月と10月に予定して、これを確実に実施する。だけに、そのユーザは予定された日を指折り数え、カウントダウンしつつ最先端のソフトのアップデートを待つようだ。 しかし、最近のそれらは、さながらwindowsマシンなみのマシンスペックを要求するようになってきた。例えば「Ubuntu」は、昨年の4月のバージョンなら、わたしのさながら化石のようなThinkpad240でもテキストインストールが可能だった。(CDインストールはスペックが不足して出来ない)しかも、それをテキスト・ベースに使うのなら、まったくストレスなど感じることなく使うことが出来た。これが、いわゆる「Ubuntu8・10」の段階では、すでにインストールの段階でトラブルようになったのだ。当然、「Ubuntu9・4」など論外の感がある。 そこで、昨年末からデスクトップ環境のすべてをDebianに戻したのだが、この「厳格な父」は、努力さえすれば、まるで「ドラ息子の相当に無茶苦茶な要求」でも答えてくれるかのようなのだ。 嬉しいことに、そのDebianも来春にはメジャーアップデートがあると聞く。そして、だとすれば、現在の「lenny」と愛称されるバージョンは、いまがもっとも安定していると言えるのかも知れない。つまり、そこで、この「lenny」の「unstable」をThinkpadに入れてみる気になった。 しかし、調べてみれば、あの「Good-by Microsoft.com」が変わっていた。どうやらダウンロードできるデストリビューションが「Debian」ではなくてほかのものに変わったようなのだ。だが、驚く必要はまったくない。 上の写真は「Unetbootin」いう。3年ほど前に見つけ、昨年まで使っていた「Ubuntu」は、このWebアプリを使ってダウンロードした。そして、ここには、じつにさまざまなデイストリビューションのインストーラーが用意されている。つまり、そのバージョンも含め、自分が使いたいデストリビューションのインストーラーを選べば良いだけだ。 当然、Debianもある。今回はそこから「unetbootin-linux-377」をダウンロードした。ちなみにwindows上から起動するなら「unetbootin-linux-377.exe」を落とせば良い。そして、これをホームホルダーに置いてクリックすれば、まずはインストーラーがダウンロードされ、その後にテキストレベルのインストールが開始される。 ちなみに、下の黒い写真は、インストーラーが準備を終えて、ブートローダーが再起動をした直後の画面だ。ここで予定したLinuxを選択すれば、次のステップで使用するキーボードや言語の選択などがあるが、別にトラブルようなことは何もないはずだ。 ただ、もし、Windowsなど他のOSとディアルブート環境を考えているならパーティーションの設定に、すこし注意する必要があるかも知れない。だが、パーティーションが設定され、そのフォーマットが始まるまでなら、そのインストールはいつでも中止することが可能だから、落ち着いて出てくるメッセージを読むことだ。ちなみにそれはすべて英文だ。しかし、原則的に中学生レベルに理解できる程度のものである。悩むようなことなど、たぶんない。 ちなみに、メモリーの搭載量が少ないマシンに「Ubuntu」をインストールするならパーティーションのフォーマットの後に注意が必要だ。これはDebianでは起きないことなのだが、なぜか、コア・パッケージのインストールのあと、アプリケーションのインストールが始まってすぐにモニターがブラックアウトしてしまうのだ。 しかし、インストールは続行されているので、ハードデスクのインジケーターの点滅に注意していれば何とかなる。ちなみに、その状況になってから、インストールの完了までにしなければならない作業は「バクの報告に協力するか」と「ブートローダーをインストールするか」、そして、インストールが完了したあとの「再起動」のために「Enter」を三回叩くだけだから、モニターがブラックアウトしていても何とかなる。 ただし、わたしのThinkpadでは、「Ubuntu8・4」で、ブラックアウトしてからインストールの完了までに1時間半ほどかかった。つまり、このあいだ、インジケーターの点滅状態を探りつづけることになる。 繰り返すが、このトラブルは「Debian」ではまったく起きないのだ!。 ちなみに今回も「debian minimal installation+openbox」した。つまり、そのインストールされるパーケージ数がデスクトップやラップ・トップを選択するに比べて、圧倒的に少ないのだから当然だろうが、じつにこちらは「LinuxはCLIが基本なのだ」と理解できれば、インストールが簡単だし、なによりも、スペックの小さなマシンに向いている。 ともあれ、これまでWindowsしか使ったことがない人は、かつて、わたしがそうであったように、はじめに少し戸惑うことがあるかもしれない。だが、オープンソースの素晴らしさを垣間見ることができれば、その先には、すべてが自由自在になる世界が待っている。 手持ちの古いパソコンをいま一度蘇らせたいなど、その動機はどんなことでも良いと思う。 ぜひとも、Linuxの素晴らしい世界を楽しんでもらいたい。
by nature21-plus
| 2009-12-05 00:02
| Linux
|
ファン申請 |
||