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この春、現在、「野外体験産業研究会」がテーマとする課題の研究経費の助成を、あるメセナ的な財団に申請したのだが、昨日、その採択不可の結論が送られてきた。
半ば、予想をしていたが、「やはり!」という思いが残る!。 島根県中山間地域研究センターから委嘱を受けて、いわゆる中山間地域に体験型の新たな産業の可能性を探ろうと、この団体を立ち上げて七年が過ぎた。 おもに山間部をフィールドに、冬の邪魔なものでしかなかった「雪」を新たな観光資源と捉えた「スノーキャビン」をデザインしたり。山間部の美しい渓流に、現地に伝わる炭窯跡など、かつての産業遺構などをデザインし直して、すこしリッチなリゾートプログラムなどを展開したりしてきた。 そして、それらのすべてを、年度ごとに研究報告書にまとめ、一昨年の春、その委嘱期間を無事に終了したのだが、この期間に関わってくれた大勢の若い仲間たちとの議論の末に、任意団体として「野外体験産業研究会」を継続することを決めたのだ。その準備期間を入れれば、六年ほどになるその活動に理解したもののさきで、もっとも重要だと感じていたことが手付かずのままだったからである。 いわゆる、アカデミックな研究機関レベルには出来ない「実践者」の発想とスタンスに立ち、些細なスケールではあったが、その「検証・研究」を数年に渡って続けて…!。「報告書」を提出するだけのことに「どれほどの意味が有るのか!?。」と言う疑問を持ち、理解したことを「自らこそが、実践すべきだ!」という思いを関わった全員が意識したからに他ならない。 フィンランド・ユッカスヤルビの「アイスホテル」というスーパーリゾートにしても、まずは、はじめに極寒の原野が有ったに過ぎないはずだ。そこに比べれば、天国とも言うべきほどに豊かな島根の田園風景に「なにも無い!」とは、なぜ故なのだ!。誰もが理解でき、心地良いと受け入れられる島根ならではのデザインこそが重要なのだと考えたさきに焚き火小屋が生まれた。 ほぼ三年ほどのあいだに、皆で紡いだ「夢」は予想を越えて大きくなる。 そして、持続可能な近未来を意識し、ヴァナキュラーな「デザイン」に徹したそれは、関わってくれる大半の人々を心地良く迎えてくれるようだ。ささやかながら地元に新たな経済の可能性も見えてきた。 だとすれば、この「野外体験産業研究会」と言うシステムと、そのツールとする「ヴァナキュラー・ベース・デザイン」は、再度、検証されて世に問うべきだ!。 こうした認識の先の「研究経費の助成申請」であった。 今回の結果は、半ば、予想したことである。従来、こうしたジャンルの研究は、アカデミックな環境に於いて、それを専門とする研究者がそれぞれの研究者の「所与の認識」にもとづいて行われて来た。つまり、こうしたことのすべてが、アカデミズムの認識とその権威によって判断される。原則、些細な実践者の論理など通用しないのだ。 ときに、そのフィールドを「体験としての理解を伴わない研究」が社会にもたらす危険についてこそ真摯にあるべきだと言えば、それは傲慢のそしりを免れないことであるのだろう。 だが、子どもたちの育ちのシーンや、こ高齢者の穏やかな老いのための環境まで、われわれの時代の現況はどうなのだろうか!?。 退けられたことで学ぶべきこともあるに違いない。 些細な実践に基づくレベルの結果に過ぎないものだが、「確かな事実」こそを世に問うことを続けたい!。
by nature21-plus
| 2009-10-14 00:00
| 野外体験産業研究会
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