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![]() しばらく前から、サザエの貝殻を使ったスピーカー作りを楽しんでいるのだが、彼らは、それをスタッフに聞いてのぞきに来たのだ。 スピーカーの構造に、巻き貝にヒントを得た「不要反射波減衰構造理論」と言う音響理論に基づくものがある。壊れたパソコンのディスプレーから取り出した小さなユニットの再生を考えたときに、サザエの巻き貝構造と、この理論に思い至った。 アルミ板を加工し、サザエの蓋を模したバッフルを作り、鳴らしてみて驚いた。ノートパソコンのサイドに置いて、そこそこに使えれば良いぐらいに考えていたのだが、再生された音質は予想をはるかに越えて、古めのJAZZや、ショパンやリストあたりを、テーブルサイドに静かに聴くに最適なスピーカに仕上がっていたのだ。全く、自然の不思議に恐れ入るとしか言いようがない。 持続可能な社会を意識した田舎暮らしに、理解したい考え方に「内発的発展論」がある。その難しいロジックを展開するつもりも、余裕も、ここにはない。だが、その実践に意識されるべきキーワードについて、コルトレーンを聴きながら考えてみた。 まず、環境との共生が意識されること。次に、利益は、地元にこそ還元されるべきだと言うこと。3つ目は、誰にでも出来るレベルの技術こそが大切にされるべきだと言う。そして最後は、関わる全ての人々が心地良いと感じられることこそが選択されるべきなのだそうだ。 サザエの貝殻はゴミだろうか。いや、素材としての活用ぐらいは考えられているのかも知れない。しかし、その特性が生かせれば、そのままでも資源としての可能性はあるのだろう。 サザエのスピーカーに、キラキラした瞳を向ける子ども達が、大人たちの少しの努力と知恵の先に、その未来に誇りと夢を持ってくれたら、これほど嬉しいことはないのだが…。 ----------------------------------------------------------------------------------------- ※本文章は、島根日々新聞の木曜日のコラムに2008年7月31日に掲載した文章です。新聞社との契約により、他の出版物等への本文の転載や引用など出来ません。ご配慮をいただければ幸です。 なお、このサザエの貝殻のスピーカの作り方など全てのデーターを公開します。本格的な「オーディオ機器」として捉えれば、取るに足らないものかもしれません。ですが、どこか海辺の町の小さなレストランの片隅に置かれて、マイルスやコルトレーンなどが静かに流れていたら…。こうした情景が意識できれば、「地域作りのための小さな資源」には成り得るのではないでしょうか。若い世代が一人でも、その故郷に豊かに生きることに、この些細なレベルの知識とスキルがお役にたつことがあるなら幸です。感心がある方は、まずはコメントを…。 ■
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by nature21-plus
| 2009-07-27 18:29
| 島根日日新聞
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Comments(2)
ご自分で創れることの限界って、ないのだなって、
改めて思いました(^^ 屋根も石壁も、スプーンも卵焼き器も、、、作ってしまうのですから、凄いのひとことです
一未さん ようこそ「サザエのスピーカーの部屋に…」。(笑)
楽しいでしょう。 これが思いのほかに良い音するんですよ。残念ながら、自分で海に行かないと無傷のサザエを手に入れることが難しいのですが…。 >ご自分で創れることの限界って、ないのだなって、 だって、欲しいものを手に入れるのに「まずはお金を手に入れる」って、なんだか変じゃないですか~!。(笑)
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