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焚き火の炎に、手を入れたり出したりして遊ぶ子がいた。「なにをしてる!」と聞いたら、返ってきたのは「おじちゃん、熱い!」と嬉しそうなのだ。松江市内に両親と暮らす五年生(当時)の男の子だった。
聞けば、自宅は「オール電化」の高層マンションなのだそうだ。つまり、この子の暮らしには「直火」がまったく無くて、この日のキャンプで、はじめて燃えさかる炎を体験したのだと言う。 この時に、おどろきを持って理解したことが、「しまね自然の学校」を立ち上げる一因となったことは言うまでもない。 あれから15年。数えきれないほどの焚き火のそばで、子供たちの育ちの支援や島根のような自然の豊かな環境に暮らす「本当の豊かさ」など、さまざまに学び、また考えてもきた。しまね自然の学校は、5年前に、その拠点施設を出雲市上島町に移したのだが、ここで真っ先に「焚き火小屋」を設備したのも、焚き火に関わるさまざまなことに、体験教育事業体として理解しておきたい可能性を意識したからにほかならない。 ある茶人は、「ここは、茶室です。」と言う。また、子供たちは「すげー楽しい隠れ家だ!」と嬉しそうだ。共通することは、「かまど」や「炉」が据わりながら、誰かの暮らしが直接かかわらない、我が焚き火小屋ならではの「非日常性」にあるようだ。 ともあれ、子供たちのための焚き火小屋は、ときに「田園に豊かに暮らすを考える」女性の会主催の「体験型レストラン」や、さまざまな研修事業の会場に様変わりする。これに最近は、「デザイン」や「もの作り」のワークショップなども加わりはじめた。 右手にチェーンソーを持ち、左手には溶接機を…。ときに足元に壁土用の泥を捏ねる主催者としては、ときどき自分がどちらに向かおうとしているのか分からなくなることもある。 だが、ある知人の曰く、「ここは、子どもから年寄りまで皆を幸せにしてくれる。」が、なんとも嬉しく、励みにもなる。
by nature21-plus
| 2009-07-24 19:55
| 焚き火小屋のこと
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