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もう8年ほど前のことになる。誰が主催したのか、山口県内に催された目に障害を持つ方々の登山支援のボランティアに出かけて…。まるで夢見る少年のような笑顔とともに戻った友人の第一声が「おい!歌う会つくろう。」だった。 うまいも下手も若い人も年老いた者も関係ない。初夏の山の頂に集ったすべての人が一緒になって声をかぎりに大きな声で歌うだけなのだけど、これにこの上もない幸いを感じることができたのだと。 友人は、大勢のお仲間さんとともに、この「一粒の麦」を丁寧に、丁寧に、大切に育ててきたようだ。 今月、17日の日曜日に出雲市浜町の「縁結び交流館」に催される第23回「歌う交流会いずも」のチラシには「浜千鳥・さくら貝の歌・夏は来ぬ・あの丘越えて…etc」などと懐かしい曲がならぶ。ちなみに「手話の方も入ります。よろしくお願いします」と、耳に障害のある方にも参加を呼びかけている。 ときに思う。われわれは、一人では「出来ることに限りがある」などと。これを「確かにそうだ!」と解して、その「一人では出来そうもないこと」をあきらめるべきが賢明か。じつに、「…これにこの上もない幸いを感じることができた」友人は違ったようだ。 友人を歓喜させたものは一人では作り出すことなど出来ないことだ。そして主題は、彼の個人的なレベルのことなどではなくて、関わる大勢の方々の喜びと幸いに基づくものだ。だけに友人は、この「幸いの種」を地に撒いた。 だからといって、そこに、いわゆる「孤軍奮闘」するレベルの努力があったわけではない。彼は「カインとアベルの物語」のアベルのように大勢のお仲間さんとともにあったのだ。丁寧に、楽しそうに、そして懸命に…。 音楽があるということ。音楽を楽しむということの本来的な意味が「歌う交流会いずも」にはあるようだ。そして、大勢の方々が、ともに喜びと幸いとを手にする場所でもあるのかも知れない。 「歌う交流会いずも」問い合わせ:山内憲一 090-3172-3545 縁結び交流館:0852-21-2460 ※ 島根日日新聞コラム 2016/07/09 原稿 備忘
by nature21-plus
| 2016-07-07 15:13
| 島根日日新聞
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