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じつは、ロケットストーブの燃焼原理を理解してさえいれば手段など幾らでもあるし、素材に出来るものも普段の暮らしの中にずいぶんとあるものだ。。 だけに、災害対策用ロケットストーブとタイトルした記事を書くにあたって、当初はそうしたものを資材に写真のようにコンパクトはものを作ろうと考えた。だが、それを作りながら、実際に災害の起こった現地にそうした素材を容易に手に入れる状況があるだろうかと考え、最終的に選択したのが「瓦」であった。 だが、確かに考えてみれば、廃材の中に「瓦」などまったくない地域もあるに違いない。また、被災してしまった人々の選択肢の一つとして、「瓦のストーブ」の安定性や保温力などよりも、コンパクトなサイズに意味がある方もあるのだろう。 また、都市からはなれ庭先などで火が焚ける田舎暮らしをされる者であるなら、普段の暮らしの予備的な燃焼ツールとして用意しておくことも大きな意味を成すはずだ。 たぶん、この未曾有の大災害にこの国の大半の人々が、これまでなにも考えることなく依存してきた石油や原発というエネルギー源がどれほどにフラジャイルで大きなリスクを伴うものなのかを学ぶだろう。そして、その代替燃料として、かつて人々の暮らしにあたり前に使われた「薪」や「粗朶木」といった木質燃料が、いま一度注目されるに違いない。いや、そうならなければおかしいのだ。国土の八割以上が森林であり山岳であるこの国に一億数千万人の人が暮らしながら、その燃料の自給率がわずかに五%を切ると統計される奇妙に、われわれはそろそろ気付くべきだ。 そうだろう。里地・里山という言葉は一体なにを意味するのだ。 いわゆる「里」。つまり人の暮らす環境に、田畑が食料の自給地であるなら、里山はそのままに「燃料の畑」であったはずだ。くだらなくも観光の対象にされたり、口先だけのいたずらな環境論のためのランドマークなどではなかったはずなのだ。 この未曾有の大災害にわれわれは学ぶべきだ。持続可能な社会とはなにか。次世代に負担をかけない近未来とはどうあるべきかについてだ。 しかし、この四十年ほどのあいだ、そのエネルギー源を徹底して化石燃料や原発などに依存を強いられて、その文化的な本質を見失ってきたわれわれの世代が、それらを燃料として取り戻すためには「木質を燃料とすることの如何に豊かであるか」を理解する機会やツールが必要だ。だが、現在のこの国に、ノスタルジィーの対象として残されているもの以外にそうしたツールも環境もない。 また、この「木質を燃料とする」とは、けして、かつての暮らしの中心にあったかまどや囲炉裏のような文化をそのままに取り戻すことなどではないはずだ。考えるべきなのだ。かまどや囲炉裏が遠ざけられた理由について…。そして、そのヴァナキュラーなものを持続可能な近未来の社会のためにどのようにデザインするべきなのかを…。 つまり、山村や田園風景の本来的な豊かさを解して、その豊かさを暮らしに取り戻すことが可能な燃焼のツールとはなにかについてだ。 そんなことを考えながら、被災者が災害の現場に自ら作ることは以外に難しいのだろうが、一斗缶を素材にしたロケットストーブの作り方を公開することにした。 さて、長い前置きはさておいて、一斗缶を素材に災害対策用のロケットストーブを作ってみる。まず、資材として用意しなければならないものを下の写真にあげてみた。 さて作業に入るが、じつは技術的にはそれほどに難しいことはないはずだ。まず、写真のように煙突を一斗缶に入れるための位置決めをする。 ともあれ、火力的には少人数の調理には十分に使えるはずだ。災害の現場に被災者の方が自ら作るにはすこし厄介だと思うが、このストーブもその支援に活かすことを考えたい。。
by nature21-plus
| 2011-03-15 20:54
| ロケットストーブ
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