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空山不見人 但聞人語響 返景入深林 復照青苔上 静まりかえった山に人影はなく ただ人の声のこだまが微かに聞こえるのみ 夕日の光が深い林に射し込み また青い苔の上を照らす 昨年暮に、知人のお宅の竹山の掃除を頼まれた。だが、思いのほかに早かったこの冬の雪に、これが作業半ばで捨て置くしかなくなってしまった。 それが、しばらく前から気になっていたが、さすがに雪の降り続く山に、満足な装備も持たず入る気にはなれないでいた。しかし、嬉しいことにこの数日、「風の谷」は、この谷の冬らしからぬ好天が続く。 つまり、これを幸いに雪のあとの山を見にいった。 期間にすれば、わずかに二ヶ月ばかり。だが、人の入った痕跡もなく、手入れのされない里山は一冬を越えれば荒れ放題だ。 猪の道が傍若無人に山を壊す。見捨てられ、育ちすぎてしまったクヌギや楢は、わずかばかりの降雪に耐えきれず根こそぎ倒れて杣道をふさぐ。 昨年の春、有志を募って手入れをした知人の山も、その後の手入れがされないままに元の荒れた山に戻りつつあった。最早、些細な個人の思いや出きることの限界を越えている。 ため息まじりに降りた沢筋の斜面にこの光があった。 さながら、見捨てられた森の「原生への回帰」のはじまりを照らすかのように…
by nature21-plus
| 2011-02-25 00:23
| 瀟洒なる森の中で
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