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しかし、写真の整理とアップロードにくたびれた。なんと、今夜も三十四枚もあった。 本来は、この記事に関心を寄せ見にきてくれる方々と「なぜ、竹のスプーン作りなのか」などといったことを議論出来るようなものにしたかった。だが、これを見て「竹のスプーンを作ってみよう」と思う者があるかもしれないと考え、解りやすいようにポイントごとの写真を入れるようにしたのだが、そのボリュームがあまりに大きくなって、これをまとめるのが思いの他に大ごとになってしまった。 と言うことで、今夜も屁理屈は抜きにして、スプーン作りの解説に徹するつもり…。 と言うことで、作業に入る前の確認。。昨夜までの作業で、スプーンは240番ぐらいのサンドペーパーをかける作業が終わっていなければならない。 なぜなら、今夜は、これまでカップの先端に作業用に残してきた取っ手を切り取ることからはじめるからだ。つまり、これを取ってしまえば、もうネックのまわりの作業に戻ることが出来なくなる。だけに、これまでの作業プロセスが済んでいないのなら、今夜の記事の作業の前に240番のサンドペーパーをスプーン全体にかけ終える中仕上げの作業をすべて終わらせて置くべきなのだ。 問題がなければ、取っ手を切る。しかし、この写真を注意して見れば、作業用のバイスとノコギリとスプーンの関係が普通にノコギリを使うときと逆だと気づくはず。普通なら、スプーンのほうを固定しておいて、不要になる取っ手を切り落とす。だが、ここでは現在の状況でもっとも脆いスプーンのカップの先端部分に不用意な振動などを与えたくないで、この状態でカップの先端部分を手で持つように固定しつつ良く切れる竹引き用のノコギリで静かに丁寧にカットしたい。 下の写真。じつは、彫刻素材としての竹のおもしろさに気づき、「竹のスプーン」を作りはじめたころのもの。見てのとおり、きわ立つのはカップのフォルムと「節」の部分を活かしたシャフトのデザイン。意図した用途が「中華粥のようなものを食べることに…」だったことがそのもっとも大きな理由かもしれない。しかし、そのデザインを探して参考にしたもののディテールの美しさも影響した。 話が変わるが、高田博厚 という彫刻家の「カテドラル」というトルソーが好きだ。ロダンの影響を受けたらしい高田のそのトルソーの背面から臀部にかけてラインが力強く、素晴らしく美しい。 この美しいラインが意識のどこかにあったからか。「竹のスプーン」のディテールの参考になるものを探して、目を見張ったものが焚き火小屋の地主のおばあさんの作られる野菜畑の「茄子」だった。 高田の「カテドラル」も「茄子」のそれも、その内部に宿る命を包み育むために、大いなるものが与えたこの上もなく美しいものなのだ。そしてスプーンも、命を育む食べ物を包むように受け止め口に運ぶためのもの。 そんな気がしたのだ。だから、おいらのスプーンは、トルソーなのだ。 竹は、不思議な素材だ。植物でありながら、その抗菌性ゆえか水に漬け置いても腐らない。また、一度乾燥してしまえば不思議なことに無味無臭なのだ。つまり、「竹のスプーン」で、熱いスープなどを口に運んでも竹の味や匂いなどしないのだ。 これが金属ならどうなのだ。もしくは、他の植物素材なら…。 カイ・フランクのディナープレートの上のスプーンは、すこしフォーマルな場所にサーバーのように使うためにそのシャフトのディテールを変えたもの。塗装などをしなくても、シンプルに、そしてシックを意識するだけで竹という素材の優位が、これほどの品位を見せてくれる。 そんなことを考えれば、今回のスプーンも、現在の中仕上げのレベルで止めフィニッシュしてしまっても良いのかもしれない。むしろ、このスプーンを使うユーザーが育ちざかりの子どもたちなどであるなら、そのほうがガシガシ使っても壊れなくて良い。 だが、竹ならではの更なる「品位」を手に入れようとするなら、次のすこし難易度の高いプロセスに進むしかない。 つまり、カップのエッジをさらにシャープにするために…。 しかし、なんとかトラブることもなく終えることが出来た。見にきてくれた皆さん、そして応援してくれた友人達に感謝!!。ありがとう。。 しかし、疲れた。。
by nature21-plus
| 2011-01-27 00:00
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