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もし、神さまってのが本当にいるのだとしたら、そいつは、もしかすると母親のような存在なのかも知れない。今朝がた、ストーブに火を入れながら、そんなことを考えた。
火を焚くこと。これが、じつに子どもを育てることに似ているからだ。いや、さらにを言えば、人の一生に似ていると言うべきかも知れない。 きれいに掃除した「Gas Bottle Stove」の燃焼室は、触れれば痛いほどに冷たい。ここに火を熾すに、燃料の竹だけでは駄目なのだ。着火剤となる「松ぼっくり」や乾いた「杉の葉」と、もう一つ。前回焚いたときに出てきた消し炭が必要なのだ。 これだけのものが揃うと、マッチ一本で小さな種火が熾る。そして、この生まれたばかりの赤ん坊のような火を育てるのが、言うなれば「ゆりかご」のような役割を担う消し炭なのだ。 消し炭の微かなゆりかごが、幼い小さな火を、ゆっくりゆっくり育ててくれる。 ここに必要なのは母の心だろうか。ゆりかごの中の幼子の「育とうとする力」を信じ、その育ちに合わせて、ゆっくり、ゆっくり我慢強く。 小さな火がパチパチと音を立て、自ら熾(おき)を作りはじめればもう大丈夫だ。生半可に、いまだ小さな火をいじることをしなければ…。 幼子は、自らを育むためにキラキラと瞳を輝かせ、その小さな心いっぱいに、さまざまなものを詰め込むのだろう。つまり、レイチェルの言う「センス・オブ・ワンダー」の感じるままに…。 しかし、母は、そこに不用意に触れてはいけない。子どもたちには誰の中にも自らを育む力が宿っていて、その「育とうとする力」を素直に発動できることこそが子どもたちそれぞれの健全なこころと個性こそを育むのだから…。 母は、かたときも目を離さず見守れば良いのだろう。小さな炎が紅蓮の焔に包まれるようになるまで…。 しかし、消し炭とは、なんだろう。ともするとそれは「我が家」であったり、ときに「おばあさん」という存在であったりするのかも知れない。 ともあれ、火を焚くとは、ときにそんなことも考えさせることであるようだ。
by nature21-plus
| 2010-12-16 23:59
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