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昨日の風の谷の空模様…。
朝から、馬鹿げてるなどと言いたくなることを知らされて、うんざりしていたところにまるで追い討ちをかけるように一日中はっきりしないこの天気…。 もっとも、屋根の上での作業中に、それにカメラを向けていられるぐらいだから、不快な気分の中にあっても、まだ壊れるほどのことはないのだろう。 しかし…。焚き火小屋の冬支度など、本格的な冬を前にしなければならないことは山積みだし、気が滅入るなどとのんきを言っている暇もない。 気分を変えて動こうと思ったところに、さながらダメ押しのような信じられないことが目に入る。なんと、隣の畑の古く大きな梅の木がゆっくり倒れていくのだ。 確かに、朝から、どこからかチェーンソーの音が聞こえてはいた。 しかし、よりによって…。 天候が良ければ、そろそろ八十を過ぎる老夫婦が、ほぼ毎日のように睦まじく畑に出られていた。日だまりの中に寡黙に草取りをされるご主人と、テキパキと畑仕事に精を出される老婦人。夕暮れ時など、ときに歌謡に知られた「高砂」のと翁と媼を思わされる老夫婦。 そして、そのご夫婦の化身でもあるかのように、作業小屋の前に古い大きな梅の木と、こちらも古い柿の木が植えられていた。その梅の木が倒れていく。 屋根から降りてのぞきにいけば、近所の巧者な人がチェーンソーを使っていた手を止めて、「ああ!ちょうど、あんたのところに行こうと思っとった」という。聞けば、そろそろ実も付けなくなってきた老木が、大きくなりすぎ作業小屋の屋根を痛めるので切ってくれるように頼まれたのだとか。 しかし、老夫婦には、取り立てて切った梅の木の使い道も考えられず。いろいろ細工ものをするおいらに、相談したらどうだろうと言うことになっていたらしい。 これを了解して、小枝だけ払ってもらって後を引き受けた。 しかし、痛ましい…。 いや、痛ましいのは老夫婦にとっては、尚更だろう。しかし、我が家を継ぐものは、都市に暮らして年に数度帰る程度。 かつて、家族の豊かな暮らしを支えただろう梅の木も柿木も、老いた夫妻には小枝一本払うのも厄介なのだ。傍目にみても、その老夫婦さながらに心地良い存在感のあった梅と柿の木なのだが…。 チェーンソーを入れながら、どうしたものかと考えて…。とりあえず、手頃な枝を素材に老婦人が台所で使えそうな道具を幾つか作って見る気になった。
by nature21-plus
| 2010-11-13 00:29
| 田舎に暮らす
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