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半月以上も、ジリジリしながら中断していた作業を再開するに、モチベーションが復活するかどうか若干不安ではあった。しかし、はじめてしまえば、することなすこと心地良くて、不安や不快などまるでなくなってしまうのだからたまらない。
言うなれば、若い時代に夢中になったロッククライミングの世界そのままに…。 「なぜ山に登るのか!」という質問への大半の人々の答えは、「楽しく、心地良く、幸福な思いに満たされるから」に他なるまい。真夏の炎天下の花崗岩の大岩壁に、自らの知恵とスキルと天命とを信じて、次々に現れる課題を越える愉快に勝る心地良さなど他にあるものか。もしくは、命あるもののすべてが幾重にも凍てつく大氷柱の真っ只中に、無心に打ち込むピッケルとバイルと、そしてアイゼンのツァッケが軋む音に、自らの鼓動がシンクロする心地良さを知ってしまえば、人生に不幸なことなどなくなってしまうのだ。 石積みの壁が三メートルを越えたころから、その大岩壁を攀じる心地良さがよみがえったようだ。 高度感はそのままに、高みに至る至福にと変化する。そして、冷静に、なんの不安もなく自らこそを俯瞰するもう一人の自分が現れる。 じつに、ロッククライミングとはそういう世界だ。 馬鹿とけむりは高いところに登りたがるという。大いに結構! 馬鹿も極めれば、いつだって自らをこの上のない至福感あふれる世界に誘うことが出きるのだ。 そうだ、ここには辛く不快な炎天下の労働などありはしないのだ。あの若い日の夏の大岩壁を攀じる心地良さと、自らこそが越えるべき課題があるだけだ。 光りあふれる美しい夕暮れのとき…。かつて、この光明の真っ只中にいたのは穂高か、それとも奥鐘だったか…。
by nature21-plus
| 2010-07-25 23:40
| 心象をスケッチする
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