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自分のことは自分でする。それがどんなことでも、誰かに頼むことは出きるだけ避ける。そして、そのもっとも大きな理由は、隣人との関係を出きるだけシンプルにして置きたいからだ。
人が嫌い。もしくは、孤独を好き。けして、そんな陳腐な独りよがりからではない。 ぼくは、人々が、一人では生きていけないことをよく理解しているし、その隣人との関わりに感じることにこそ、我々は生きているのだと知っている。だから、ぼくは隣人を愛し、信頼し、その関係を出きるだけ大切にする。しかし、だからこそ、その関係を出きるだけシンプルに止めたいのだ。 ぼくは、ぼくの人生の中心にぼくを生きている。そして、ぼくのすべての隣人たちも同じように、それぞれの人生の中心にそのものがたりの主人公として生きているのだろう。いまだものごころのつかない幼児だろうが、余命幾ばくもない老人だろうが…。 大切にされるべきだと思うのだ。われわれが一人ひとり、それぞれの人生の中心に生きていることがである。 愛すること。信頼し、共同し助け合うことは大切だ。人は一人では生きていけないのだし、この事実について冷静に考えてみれば、誰かを傷つけ壊すことは、そのままに自らこそを傷つけ壊すことに他ならないと気づくだろう。 依存とは、なんだろう。 誰かを縛る行為に他なるまい。ときに共依存などという難解な状況もあるようだ。 そして、誰かに依存しない生き方を大切にすれば、必然として、自分のことは自分でするしかないのだろう。 ぼくが、石を積み、木や竹を削り鉄を叩くのは、そうした思いのささやかな実践なのだ。けして、芸術家やプロフェッショナルなクラフトマンを気取ったりしているわけではなくて、愛する隣人たちとの関係をシンプルにして置きたいから、自分のことは、出きるだけ自分でするだけのことなのだ。 しかし、ぼくのこの「自分のことを自分でする」を傍目にみれば、すこし度が過ぎて見えるのかもしれない。じつは、ぼくは、傍目にそう見えることを意識している。なぜなら、それは、ぼくの「メッセージ」だからだ。 ぼくは、この二十年ちかくを、多くの仲間たちとともに島根の子どもたちの育ちの支援に関わってきた。 「ぼくらはキャンプをした。食べることも、寝ることも、遊ぶことも、ぼくらはぜんぶ自分でした。なにもかもめちゃくちゃだったけど、とにかく楽しかった。」 このコピーの下に活動を開始した「しまね自然の学校」は、今年、十六年目の夏をむかえる。そして、ぼくは、その団体の代表者。だから、これまでに関わってくれた数千人の子どもたちに「自分のことを自分でする」意味と意義と、その心地良さを伝える義務を、ぼくは大切にしたいのだ。 だから、ぼくは、自分のしたいこと、そして、出来ることは出きるだけ自分でするし、それはそのままに、しまね自然の学校の子どもたちへのメッセージなのだ。 写真は、しばらく前に親しい知人に頼まれたグリルパンの製作途中。自分のことを自分ですることを心掛けるうちに、学びもせずに身についた些細な技術が知人の家族の幸せの風景の一端をすこしだけ担えるようになっていた。 この上もなく心地良く、嬉しいことだ。
by nature21-plus
| 2010-07-14 00:52
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