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この二年程を焚き火小屋に引きこもるように暮らしてきた。つまり、その間、まったくこいつに乗らない日々が続いていたということ。
数日前、久しぶりに動かそうとしたのだが、イグニッションがスンとも言わない。つまりバッテリーが死んでいた。これを新しいものに交換して動くようにはなったが、そこいら中が、さながら持ち主と同じようにオイル切れを起こしている。 さすがにヤバい!。 まあ、畑の中に暮らすだけなら、車など、もう必要ないとも考えた。だが、未だ寝たきりになってしまったわけでもないし、車がないのも、やはり不便。さりとて、これをいまどきの「車に乗っている気がしない」変な車に変える気などまるでない。すでに十五年落ちのボロ車だけど、死ぬまでこれに乗りつづけたいと思うほどに愛着もある。 なんとかしなけりゃならないようだ!。 八年ほど前に、ボロボロの状態の JA-11V を五万円で手に入れた。厳密には、頼まれて作ったカスタムナイフと交換したのだが、思いのほかに程度が良かったので五万円の追金をしたのだった。しかし、不釣り合いなほど太いタイヤを履いて、むちゃな山遊びに使われていたらしくエンジンは不調、ボディーもでこぼこのひどい状態だった。まあ、そういう使われ方をしていた割には程度が良いということ。 とりあえずこれをバラして、エンジンはシリンダーをギリギリまでボアアップ。コンロッド、クランクシャフトなどのバランス調整やマニホールドまわりのパイプ径の微調整などをおこない。それなりのチューンドエンジンに仕立て直し、排気系などもステンレスの等長マニホールドに変更。ちなみに、排気管は純正仕様のスズキスポーツオリジナル。ターボタービンなども、リビルト品を少しスポーツタービンにチューンしたものに変更した。 ちなみに、純正のアウトレットパイプは排気系のネックらしい。パイプ形状が酷く、これが排気効率に大きく影響するようだ。排気管をハイスペックなものに変え、これをノーマルのままフルスロットルを多用するような使いかたをしていたら、タービンのアウト側のハウジングにクラックが入るトラブルが二度連続した。また、純正の鋳物のマニホールドもあまりにひどい。エンジン側の排気ポートとマニフォールドのパイプの形状に数ミリ単位の段差があって、あげくにパイプの長さが不等長だから、ここにカルマン流が発生したり、排気同士が干渉しあって、長い間には、マニフォールド自体を破壊するつまらない振動が起きているようなのだ。 別段、パワーアップを図るようなチューニングを意識したわけでもないが、比較的フルスロットルを多用する運転もするし、燃費やランニングコストなどを考え、この辺りをすべて見直した。 これを親しい修理工場の親父に手伝ってもらいながら、一年程をかけて自分でしたのだが、最終的にコンピューターをすこしいじったものに変え、吸気圧を0・9キロまで上げたところで八十馬力ほどの出力。 完全に足回りが負けてしまって危なくて乗れない状況に、結局、三十万ほどの大枚を叩いて足回りをそっくり変えた。ジムニーに詳しい人なら、上にあげた写真に気付くのかもしれない。つまり車高が二インチほど上げてあるのだ。 だが、しかし、この手の車の車高を上げる常套手段らしい板バネのシャックル長は変えていない。強度を上げたものに変えてはあるが、サイズは純正と同じなのだ。つまり板バネを、たぶん、この車の最強レベルのバネレートに上げたものに変更して車高を上げている。さらに、車高があがったことで顕著になったハンドルのふらつきを抑えるために、フロントのスタビライザーのバネレートも上げてある。 三気筒しかないエンジン。古いスタイルのラーダーフレームに乗ったボディー。さらに、サスペンションが板バネであること。この辺りの面白さに嵌って弄くり回していたら、それなりに侮れないレベルの高速ランナー仕様のジムニーが出来上がってしまった。 だが、ボディーはボロボロのままにお構いなし。ときどきペンキは塗るが、ワックスなどかけたことがないという状況のままに面白がって乗り回していた。しかし、ある日。幸か不幸か、ほとんど停車状態のところに居眠り運転のレガシーに八十キロぐらいで追突された。 前方空中一回転状態で、着地成功というムーンサルトなみの演技披露で敢えなく全損。 ただ、そのムーンサルトなみの演技を見ていた観客の中に、エンジンチューンを一緒に楽しんでくれた修理工場の親父がいた。そして、この親父の剣幕が凄かったのだ。 なんと「この車を完全に直さねえなら、今後、お前のところの仕事はしねえ!」と事故相手の保険屋さんを脅してた!。 結局、全損したジムニーのエンジンなど、チューンしたすべてのパーツを修理屋の親父がわざわざ広島から探してきた同じ年式の写真のボディーにすべて載せ替えてくれたのだ。 つまり、不幸なことに、気持ち良いほどぼろぼろだったボディーは、フレームごと小奇麗で程度の良いものに変わってしまった。 シートはレカロのタイプ S を、シートフレームを自作してねじ込んである。ステアリングはお気に入りのナルディークラシック。これにドライビングポジションを、すべてのペダル類を切った貼ったして、ハチロクなみに低くして自分の体に合わせてある。 だけに、この車が動かなくなったら、つぎに乗る車などありはしないのだ。 さて、どうすれば良いのだ!。
by nature21-plus
| 2010-04-08 23:14
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