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美味しいキウイをいただいた。売られているキウイの半分ぐらいの大きさ。ちょっと酸っぱく、食べるときにバサッと砂糖をまぶして…。
これを持ってきてくれた女性が、このキウイの話を聞かせてくれた。 ご自宅の庭先のキウイの木。彼女は、その世話をしたことがないという。せいぜい、邪魔なツルの先を切るくらいだと…。しかし、別にキウイが嫌いなわけじゃない。ただ「この木は、都会に出た兄が学生だったころ庭先に植えたもの」。だから、これに、どうにも触る気がしなかったのだそうだ。 年々歳をとる両親が脚立にのって作業をしていても、これを見てみぬふり。田舎に戻ってきていて、いまは町に暮らす兄がするべきことだと…。 「去年の収穫の日。出かけるつもりで、母の横を通り過ぎようとして、なにげなくその足元を見たら…。母は、脚立の上で背伸びをしていた。」 キウイは、その実を新しい枝に実らせる。伸びて枯れたツルを取りのぞくことをしなければ収穫の作業は危険だし、大変そうだとも感じたという。 そして、彼女は思い出した。その収穫の数日前、彼女の子どもさんが「うちのキウイ」と言ったことを…。 おばあさんが手入れをされ、毎年、砂糖どっさりのキウイをいただく子どもたちにとって、このキウイは、つまり「我が家のキウイ」。いつ誰が植えたかわからない庭の柿と同じもの。「つまらないことに意地を張って馬鹿みたい」と思えたという。そして、高い脚立と剪定鋏を持ちだして、おばあさんの横に並んだのだと…。 「あんた、手伝ってごすかね・・高いところが採れんでね。あきらめようかと思っちょった。ありがとう…」 おばあさんの言葉が胸に沁みたそうだ。 ほったらかしのツルや枝を落とし、木の負担を取り除く。小さな果実を袋に入れて、長年の母の負担を取り除く。 「我が家のキウイ」は、小さくてちょっと酸っぱい。でも、砂糖をどっさりまぶして、とても美味しいと思えたそうだ。
by nature21-plus
| 2010-02-15 00:50
| 田舎に暮らす
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