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誕生日とは、生まれてきたことに「感謝する日」なのだそうだ!。わたしの誕生日に、ブログのコメント欄に「おめでとう!」と書き込んでくれた知人の文中にこれがあった。
目から鱗とはこういうことを言うのだろうか!。確かに、誕生日を祝ってもらう日だと考えるから、祝ってくれる人のない寂しさなども生まれるのだろう。また、よしんば祝う人がいても、ときに「こんなもんか…!?」などと、うれしいはずの日に、自らの中に小さな悲しみの種をも生みかねない。 そうだ!「感謝する日」なのだ…。そう思えば良いのだと、嬉しくなった!。 そして、この誕生日の朝一番のここち良い出来事に気分良く起きて…。食事の準備に調理場に出れば、こんどは、外流しの竹のデッキの上に立派な大根があった。畑から抜かれたばかりのそれが、泥が洗い流され水濡れたままに…。 いや、これはたぶん誕生日であることなど関係はない。なぜなら、こうしたことは、ここ上津に転居してから日常的にあることだからだ。 しかし、「感謝する日」を意識しつつ、無垢の善意にあふれたそれを手にする喜びとは、一体、どういう言葉にたとえれば良いのだろうか。ただただ感謝する以外に手立てなどない。 「 無能の生涯作す所なく、国上山嶺に此身を託す。 他日交情如し相問わば、山田の僧都是同参。」 二十代の半ばのころ。つまり、生きる日々の大半をクライミングに明け暮れていたころ、こころの隅にいつでも、この「良寛」の結句があった。「ある日、友人や知人がなにかをたずねたら、あいつは山田の案山子の仲間じゃないかと答えてくれたらいいとおもう」などと、自分勝手に解してである。 しかし、ここに「良寛」の思想を解するわけもない。いまとなって思えば、それほどに自身を「生きる」に余裕を持てなかった者が、この思想家の言葉を、都合よくも身勝手に解して利用いたに過ぎないのだ。 田舎暮らしを考えて、島根に転居したことも同じである。世の中がどうあろうと、「自分には、まったく関係ない!」とたかをくくって、かつてクライミングに明け暮れたころのように…。そして出きれば人知れず、身勝手にも静かな晩年を過ごせれば良いぐらいに考えていた。 しかし、その後の二十年近くをふりかえれば、なんとも「感謝すべき人々」に、この上なくも恵まれたようである。そして、その無垢にして善意にあふれた人々との関わりに「田舎に暮らす」ことを見つめ直して考えれば、いわゆる「田舎」には、じつにさまざまな課題があふれていた。 子どもの育ちの環境として…!。 また、美しい農山村の風景が、じつは現代社会の抱える課題に連鎖して、取り返しもつかないレベルに変化し続けている状況などなど…!。 そして、どうにも、そうしたことに気付いて、なにも出来ないほどの馬鹿でも無かったらしい。つまりは、いまの焚き火小屋の屋根裏に引きこもるかのような暮らしがある。 それで、良い!。 いまは、大勢の善意ある人々に「感謝」しつつ、この美しくも美味しそうな大根をまるごと炊いてかぶりつこう!!。
by nature21-plus
| 2009-11-17 00:00
| 日々雑感&たわごと
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