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おかしな趣味なのだろうか!。
心地良い会話を楽しんだ痕跡とでも言えば良いものかも知れない。友人や知人が帰ったあとに残された気配のようなものが好きなのだ。 当然、親しい知人たちとの会話は楽しい。そして、そうしたときが、ながく続くことも心地良い!。だが、ときに、ともに過ごしたその時間よりも、そのゲストの気配が、吹き抜ける風や明り取りから落ちる日差しに、少しづつ風化するかのように残る場所に、静かなときを過ごすことが好きなのだ。 先日のゲストの残された気配を大切に、片付けずに置いた椅子と幾冊かの本と…。 焚き火小屋に静かな午後を過ごしていたら、聞きなれないエキゾーストノートが庭先に入ってきた。しっかりと、ドアの閉まる独特の音。どうやら、ゴルフとかアウディーなど、ドイツ系の車のようだ。この手の車に乗る知人たちを考えたが、彼らが、平日の午後に焚き火小屋に来ることは考えにくいし、ましてや、電話も入れずに現れるほど無礼な仲間たちなどではない。 誰かと思っていたら、見知らぬ女性が、勝手を知るかのように「倶楽部はうす」の方に入っていく。「おい、おい…!」と思ったのだが、無視するわけにもいかず出て行った。 突然、声をかけられてビックリしたのか、口にする話が要領を得ない。ところが…!。 「ところで、おじさんは、誰れ…!?。」という。 こう聞かれれば「ここの管理人ですが、あなたは…!?。」と答えるしかないだろう。 これに、「あら、そう!。ところで、今日は、社長さん、いらっしゃらないの…!?。」と返ってきた!。これに唖然ともしたし、めんどうでもあったので「はあ!。社長さんは居ませんよ!。」と、帰ってもらおうと思ったのだが、どうにも一度見たことのある顔だった。 聞けば、数か月まえに、デザイン家具のバイヤーをする知人とともに、ここに来たことがあるという。用件を聞けば、「起業」をテーマにした自己啓発セミナーでのある人物の講演に社長さんを招待しに来たのだと!。 さらに、「ところで、おじさん、おいくつ…!?。」と聞く。なぜかと聞いたら「駄目よ!。まだ、お若いのに、こんなところで管理人なんかしてちゃ…!!。」という。 外流しの前に置いてあったバケツの水を、「アタマから、ぶっかけちまうのもありだな…!。」とも考えた。だが、なんだか面白そうでもあったので、焚き火小屋に丁重にお誘いして話を聞くことにした。 珈琲を淹れて焚き火小屋に戻ったら、閉じてあったノートパソコンを勝手に開けてのぞいている。なんとも驚くご婦人である。しかし、どうやら、パソコンのモニターに出ていた文章を読んで、自分の置かれている状況に、なにかただならぬものは感じたようだ。 だが、ここで改めて名乗ったりしても面白いことは何もない。これに、知らぬ顔をして、焚き火小屋の管理人で通すことにした。だが、聞くとは無しにくだらない話を聞いているところに電話が鳴る。相手は、かつてこのご婦人とともに、ここを訪れた知人であった。 午前中に、この知人の店に現れた彼女に、焚き火小屋の場所を聞かれたことを、事務をする女性に聞いて電話をしてきたのだという。「ちょっと、失礼なところがある方なので…!。」と…。 と言うことで、そのまま、その電話を件のご婦人にお渡しした。 「黒い羊はどこにでも居る!。」などと言えば、どこからかお叱りの声が聞こえてくるのかも知れない。だが、しかし、招かれざる客の残した気配ほど、不快なものは他にない。
by nature21-plus
| 2009-10-01 00:00
| 焚き火小屋のこと
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